Chapters: 60
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戦乱で二人の娘と離れ離れになった李秀貞は息子の沈泓軒と一つの長生きの錠だけを頼りに生き延びた。 時を経て、街角で歌って生きる姉と、姉を守るため長生きの錠を質に入れた妹。だが再び現れた母と兄は、二人を見知らぬ者と誤解し、妹を盗人扱いしてしまう。 戦乱の傷を抱える沈泓軒は、名を騙る者への怒りを、実の妹にぶつけてしまう。 しかし、ふと耳にした懐かしい曲と、再び姿を見せた長生きの錠が、互いの記憶を静かに呼び覚ます。 灯火が揺れる夜、別離の痛みを、家族は果たして癒せるのか――。